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昼前、空を覆っていた不気味な厚い雲が急に流れて、
ぱぁ~っと青空が広がりました。 デスク前の窓から見るその景色がとても気持ちよかったので、 写真を撮ろうとしたら、トホホの電池切れ。 急いで充電器にセットして、1分だけ充電してから再度撮影を試みてみましたが、 たった1分で、空の様子が全く変わってしまっていました。
まさしく『女心と秋の空』ですね。
と書けば、なんとなく風情もありますが、 どうしていつも"いざ"という時にこうなんだろう・・・と我ながら呆れます。 昨日の打ち合わせ。 Yさんと工務店の住まいの三貴さんが来所して、もろもろ書類のやり取りをしていたら、 突然、コピーのトナーが切れて動かなくなりました。トホホすぎる・・・。 結局、近くのコンビニへ2往復して書類を揃えるという、情けない対応でしのぎました。 5月に新しい機械を入れてから、始めてのトナー切れ。 「もうすぐトナーがなくなります」のメッセージが出てなかったんですよ!! 完全に不測の事態。・・・と言い訳してみる。 日々の生活の中で、マーフィーの法則よろしく、 「なぜ、よりによって、今このタイミングでこうなるの?」 ということはよくありますが、(特にコピー・PCの不具合はいつもそう) 私の場合は、総じて "備えよ、常に" の心構えが足りないのだと思ふ。 分かってはいるんだけど、長年培った行き当たりばったりのサバイバルな生き方は、 (結構気に入っているので(笑)) なかなか直りません。 最低限、人様に迷惑をかけない程度には備えましょう。 |
先日、食事をしたお店で領収書をもらう時、
アルバイトの女の子に「お名前は?」と聞かれ、 「上でいいです」と答えたら、 こんな事になっていました。
私の知人にもっとツワモノがおりまして、
同じく、アルバイト時代に領収書を頼まれ、 「お名前は?」 「上でいい」 の会話のあと、 迷わず 『ウエディ様』 と書いた人がいます(笑) こういうドラマはあちこちで起きているんだろうな。 |
気持ちのいい秋晴れの下、伯母の家が上棟しました。
柱と土台は全てヒノキ。
小屋梁は米松ですが、木材はすべて天然乾燥材。 今の時代、本当に贅沢な木造住宅です。 これは私の指示ではなく、宮大工だった棟梁が、 当然の選択として材料を選んでくれた結果です。 今、材料の加工は、ほとんどが工場でのプレカットですが、 今回は、久々に大工さんの手刻みによるものです。 どの仕口もギッチギチに加工されているため、平屋の棟上げだというのに、 男衆10人が上に登って掛矢(大きな木槌)をふるっても、 通常の2階建ての棟上げより時間がかかっていました。 掛矢が鳴らす「コーーーン」という響きが、実に気持ちよかったです。 さて、こちらの男衆。
左から、土建屋さん、建具屋さん、電気屋さん。
3人とも伯母さんの甥っ子です。 (私は亡くなった伯父方の姪なので、私のいとこではないのですが) 20年この仕事をしてきて、大工さんと鳶さん以外の職人さんが、 建前で掛矢を振ってる姿を初めて見ました。 昔の家づくりって、こういう感じだったのかもしれませんね。 なんかいいなぁ・・・。 そして、この写真の中で3人が挑んでいるのは、 今回私が一番こだわった、アラワシになる化粧束の配置を実現する為に、 少し複雑に組んでもらった小屋の部分です。 仕口がすべて長ホゾなので、多分、今日の作業の中で一番難儀だったと思います。 あらためて、刻んでくれた大工さんと、今日の職人さん達に感謝です。 (すみません。専門用語がいろいろ出てきてしまって・・・。 ひとつずつ解説を試みたのですが、文章にならなくなってしまったので、 今日のところはご勘弁下さい!) 最後に棟木に幣串を立て、小屋裏にお供えをして上棟の式が執り行われました。
これも、私にとって初めての経験です。
本当は、施主と棟梁、頭(カシラ・鳶の親方)だけが上にあがれるものだと思うのですが、 特別に参加させていただきました。 おそらく、地方では、まだこういうしきたりが残っているのでしょうが、 東京で仕事をしている私にとっては、一生に何度も経験できることではありません。 感慨深いものがありました。 おひねりも巻きましたよ! 何もかもが貴重な経験尽くしの楽しい一日となりました。 見た目も気持ちもすこぶる若々しい伯母ですが、 それでも、65歳を過ぎてから、たった一人で家づくりに向き合って、 図面を説明されても、見積りを説明されても、制度を説明されても、 よく分からなくて不安なことばかりだったと思います。 多分、途中で1回くらいは「やめとけば良かった」と思ったんじゃないかな。 でも、ここまで来て、やっと伯母の口から、 「本当に楽しみになってきた」という言葉が聞けるようになりました。 これで私も一安心です。 11月3日、大安吉日。 伯母の家から車で15分もかからない場所で、Y様邸もいよいよ着工です。 今日は2現場を行ったり来たり。現場が近いと本当に助かります。 現場でYさんご夫婦と現場監督さんと話をしながら、 こちらもみんなでワクワクモードにスイッチオン。楽しみです。 今日の魚座の星占い。 『幸福を実感できる一日となりそうです』 大当たりでした! |
昨日の上棟式。
実はもうひとつ、初めて目にしたものがありました。 ↓こちらです。
見たことがなかっただけでなく、存在すら知らなかったので、
これが出てきた時には、本当に興奮しましたよ。 鬼門と呼ばれる北東の方角に向けて、魔除けとして建てられる上棟弓矢だそうです。 いわゆる、破魔矢のようなものですね。 この写真では大きさが分からないと思いますが、 全長は、雄に大人の身長を超えています。迫力がありますよ。 なぜ、この写真を昨日一緒に掲載しなかったかと言うと、 お恥ずかしい話ですが、 「これ、矢の向きが逆じゃない?棟梁、間違えて付けちゃったんだな・・・」 と思ってたんです(笑) こんなに素晴らしいものをブログで紹介できなくて残念だなぁ・・・と。 写真を撮ってる時から「なんか違うよね?」という気はしていたのですが、 なんせ初めて見るものだから、もしかしたらこういうものかもしれない・・・という気持ちも拭えず、 結局、確認する事が出来ないまま、悶々とした気持ちで昨日は帰ってきたのです。 で、帰ってから改めて写真を見て、これは絶対に逆だ!と確信してしまったのでした。 でも、せっかく魔除けとして建てたのに、向きが逆だったら不吉だよなぁ・・・と思い、 悩んだ挙句、思い切って大工さんに電話をして確認してみたところ、 この付け方で間違いありませんでした。(疑ってスミマセン) 鏃に見える部分が実は矢羽で、大きな矢羽に見える部分で悪い気を振り払うのだそうです。 そうと分かった途端、なんだかもう、向かうところ敵無し!という感じがしてきます(笑) いい機会なので、『上棟式』をネットで調べてみたところ、出てくる出てくる! 本当にいろんなしきたりがあるのですね~。 それぞれに意味があり、深い趣があり、読んでいてとてもおもしろかったです。 ついでなので、私が知ってる唯一(?)の、上棟にまつわる古式話を書いておきましょう。 昔の家には、30cmも40cmもあるような、太い大黒柱が建てられてましたよね? その大黒柱のてっぺんに、ちょうど1升分の穴が繰り抜かれていて、 上棟の時には、そこへお酒を一升、波々注いだそうです。 柱に染み込んだそのお酒が、木の油分とともに長い年月を経て表面に現れる事で、 あの独特の艶が生まれていったのだそうですよ。 きっと、割れ防止にも一役買っていたのでしょうね。 これが、慣例的に行われていた事なのか、一部の地方だけのしきたりなのかは不明なのですが、 このエピソードが私は大好きなのです。 昨日の弓矢もそうだけど、昔の人の知恵や思いには、いつも琴線をくすぐられます。 安さとか早さとか、そして、便利である事とか、メンテナンスが楽である事とか、 そんな事ばかりが競われている昨今です。 この時代に生まれて、この仕事を選んだからには、感傷に浸ってばかりいないで、 今のこの文化を受け入れていくのも大事なことだと思います。 でも、様々なしきたりそのものを継承していくのは無理だとしても、 家を建てるという行為に対する、昔の人の"思い"だけは、 つくり手も住まい手も、しっかりと受け継いでいきたいものです。 |
まずは私信。
Yさん、今日のブログは見ない方がいいですよ!(笑) 先週、我が事務所に虫が一匹居付いていました。 中には入ってこなかったけど、入口のサッシに張り付いて動かない。 とても大きなキリギリス。調べてみたら"カヤキリ"というらしい。7cm位ありますよ。 草むらに戻そうと思ったけれど、どうやらコイツは人間の手を噛み、 噛まれたら相当痛いらしい。 「放っておけばすぐに居なくなるから、いじらない方がいいよ」 と、我が家の昆虫博士に言われたので、そのまま放置してみたものの、 ちっとも居なくなる様子はなく・・・。 3日目ともなると、 「そんな寒いところに居ないでお入りなさいよ。お腹も空いたでしょう?」 と、声を掛けたい気分になるものです(笑)。入れなかったけど。 4日目、今日こそブログのネタにしようと思ったら、 ものすごい羽音がしたのと同時に、忽然と姿を消してしまいました。ちっ。 それが、先週金曜日の事。 他の虫に獲られたのかしら?自分で飛び立ったのかしら? でも、どちらにしても季節的に寿命だろうなぁ・・・。成仏するのよ。 と思っていたら、本日、出戻っていらっしゃいました。 なぜ?私に何かご用でも??
こうやってガラスに張り付いて、一日中監視状態。 なーんか、やな感じ。誰かの手先ですか?(笑) 虫嫌いではないけれど、またしばらく滞在されるのかと思うと、 ちょっと憂鬱な1週間の始まりです。 お願いだから、そこで命尽きないで下さいね。 |
現在、全国的に断熱材が品薄になっています。
始めはグラスウールだけだったのに、だんだん派生して、 ロックウールも発砲系も入手しずらくなっていて、 工務店さんや問屋さんは、相当苦労されてるみたいです。 住宅の着工件数が減少し、在庫を抱えなくなってきたところに、 エコポイントやフラット35Sを利用する物件が増えた為、需要が増え、 生産が間に合わない・・・というのが理由のようですが、 それらを利用しない家だって、今までも普通に断熱材は使っていただろうに。 なんとなく解せない断熱材騒動です。 この業界、時々こういう事があるんですよね。 プラスターボードがどこにもない!なんてことも数年前にありました。 あれは確か、中国特需だった記憶がありますが・・・。 進行中の物件も、当然この騒動に巻き込まれていて、 「この断熱材の○○ミリなら手に入りそうなんですが」とか、 「あれを使った場合、何ミリを入れれば同等性能になりますか?」 という問い合わせが続き、その都度、熱抵抗値を計算して返答しています。 思い返せば、今まで仕事をしてきた中で、 それぞれの断熱材の種類とその厚みによる性能を、 ここまでひとつひとつ比較してみた事はなかったので、 設計者にとっては、とても勉強になっているのは確か。 断熱材の選択は、単純に熱抵抗値だけではなく、 施工性やコストも含めて、部位ごとに決定しなければいけないので、 この経験は、今後の仕様決定には貴重な資料となるでしょう。 でも、もう十分。 早くこの騒動が治まってくれますように。 便乗値上げなんかが起こったら許しませんからね!!
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ふたたび、訪問販売にまつわるお話。
今日は若い男の子がコスメを売りに来ました。 (とってもかわいらしいのだけど、とってもオネエマン系の男の子) BBクリームと口紅を売りたかったらしいんだけど、ごめんね、今日はお断り。 口紅を出しながら、 「おねぇさ~ん、口紅ついてないじゃないですかぁ~」 と突っ込まれました。 うるさいよ!仕事してたら落ちちゃうんだよ!! ま、それはいいんだけど、帰り際に、 「おねぇさ~ん、仕事飽きちゃったんですかぁ?」 と突然聞かれ、『?』と思ったら、 「さっき、この前を1回通ったんですけどぉ、 おねぇさん、椅子に座ってクルクル廻ってましたよぉ~。 あ~、このおねぇさん、飽きてる飽きてる・・・と思って見てたんですよぉ~」 ・・・ やばい。完全に無意識だ。全く記憶にない。 外から丸見えの事務所だから、気をつけてはいるんだけど、 気づかぬうちに、いろんな失態・粗相を誰かに見られてるんだろうなぁ・・・。 恥ずかしいなぁ・・・。 そんな素敵なツッコミをしてくれた彼のすぐ脇には、 今日もじっと私を見つめ続けるキリギリスのキリ子。 (昨日、再び消えて、今日、再び戻ってきた。いったい貴女は誰なの?) おぉ、こわいこわいっ。 ちゃんとお行儀良く仕事に励まねば!口紅つけてね。
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仕事中はラジオをかけてることが多いです。
聴いてるというより、ただ流してるだけなんだけど、 耳に入ってくる単語の中で、どーしても、聞くと不愉快になる言葉がひとつあります。 「and more!」(読み方『エ~~ン モァッ!』(笑)) いろんなアーティストが集まるイベントのCMなんかでよく使われますね。 出演者を読み上げて、最後に必ず「and more」が付くのですが、 『どうせ、あと一人か二人なんだから読み上げてあげればいいのに・・・。 and moreにくくられた人がかわいそうじゃないか!』 が理由のひとつ。 でもそれ以上に、最近あちらこちらで見聞きする過剰表現にうんざりするんですよね。 番組の終盤に、"CMのあとに○○登場!" "まだまだ続くよ" みたいなテロップを流しては、視聴者を裏切るTV番組。 通販CMの "な・な・なんと!" や、むやみやらたにに恐怖心を植えつけようとする魂胆。 人に期待させたり、逆に不安にさせたりする為に、どんどん表現がウソ臭くなってると思いません? その筆頭が、私の中では"and more"なんです。 (訴えてる事に対して、出してきた例が陳腐なので、説得力がないですね(笑)) 私も使ってみようかな。 "トイレに付くのは、タオル掛け・紙巻器・埋込収納・・・and more!" うーん・・・これはかなり期待させますね。 で、画鋲の1個でも付けておくとか? あはは、想像するとおもしろ~い。 ・・・なんて事を書いてますが、かく言う私も、 プランや図面を説明する時、「な・な・なんと!」っぽくなってるかもしれないな~(笑) 気をつけよ。
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4時間の講義で、実際の被害事例の写真を、これでもか!というくらい見せられて、講義が終わる頃には、参加者はみんなげっそり・・・(笑)
建築業界にいる者にとっては、心霊写真より怖い画像のオンパレードでした。 でも、内容の濃い、とてもおもしろい講義でした。 特に、白蟻の生態や弱点の話とカビにまつわる話は、目からウロコの連続。関連書籍を読むだけは知りえなかった事がたくさんありました。やはり、何事も敵を知るところから始まるのですね。 白蟻については、相手が生き物である以上どうしても絶対的な対策はなく、結局は、定期的な点検をお願いするしかないのが実情です。 薬剤の効果と人体への影響は、考えれば考えるほど答えが出せないし、かと言って樹種選択に頼るだけで済む甘い問題ではないし、なにより、複合的な要素が組み合わさって起こる被害ですから、住まい手に安心を与える為に何が出来るか、何をすべきか、ずっと頭を悩ませています。 でも、この講義を受けて、少しだけ勇気が湧いた気がします。 学んできたことをしっかり咀嚼して、自分のものにしていかねばなりませんね。 次回は建築環境の講義です。私にとってはまだまだ不勉強の分野。しっかり学んできます。 今年の夏、材木や建材の選び方で悩みすぎて、完全にスパイラルに嵌った時、真剣にその悩みを聞いて、丁寧なアドバイスを下さったK社長に、こういうのに参加してみるのもいいかもしれませんよ・・・と勧められたこの講座。あらためて、紹介していただいたことに心から感謝です! |
作詞家の星野哲郎さんの訃報を伝えるニュースの中で、
氏の代表作を何曲か流していたのですが、 その全ての曲を熱唱できる自分に驚きました(笑) 演歌には別に興味はないのですが、 鳥羽一郎さんの『兄弟舟』を耳にするたびに、 この歌の力強さは一体なんなんだ?と思ってたんです。 あの曲が星野哲郎さんの作詞だという事も昨日初めて知りましたが、 氏がかつて船乗りだった事、 しかし病気で諦めざるを得なかった事、を初めて知り、 妙に納得してしまいました。 実体験を経て表に出てくる、その人の根幹にある言葉の力は、本当に強いですね。 星野さんのお顔さえ知らなかった私ですが、 ご冥福をお祈りしたいと思います。 余談ですが、演歌に興味は無いと言いつつも、 全てのジャンルの歌謡曲の中で、一番好きな曲は、 『北国の春』だったりします(笑) だって、本当に日本語が美しいんだもん。 |
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サンマの話。
今年の夏、猛暑の影響でサンマの価格が高騰するって大騒ぎしてましたよね。 「こりゃ、今年の秋はサンマを食べられないぞ・・・」 と、小市民らしく憂いておりましたが、ふたを開けてみたら、 全然高くなかったんですよ。いつも行くスーパーのサンマ。 でもね、あれだけ「高くなる」と言われていると、 安ければ安いで「なぜ安い?」と不安になって、結局買えなかったんです。 しかし、このまま秋を終わらせてはいけない・・・と思って、 先日、あわてて初物をいただきました。 なんか、何から何まで貧乏臭い、今年のサンマの思い出。 ホッケの話。 ホッケの開きって、両側の身に中骨が付いてるってご存知でした? 私は、わりと最近気がついて、とても驚いて、で、調べてみました。 単純な話で、ホッケを、中骨の中心から見事に真っ二つに裁断できる機械があるんだとか。 「すごい。これは、ホッケの骨を食べやすくする為に開発されたんだ!」 と本気で思ったのですが、そんな記載は見当たりません。 ホッケの中骨が大好きで、いつもボリボリ食べてたんですけど、 普通、残す部分なのでしょうか? 絶対みんな食べてると思ってました。 金曜日の夕方。ぽっかりと時間が空いたので、どうでもいい事を書いてみました(笑) これから、保育所の運営委員会の方達と打ち合わせです。 市の審査会が押し迫ってきて、喧々諤々。 保育所側の人たちだけでなく保護者やOBの方達も参加して、みんなでつくる保育所なんですよ。 関わる人数が増えると、ともすると意見が分かれてまとまらなくなりがちですが、 見事なまでにみなさんが、ちゃんと同じ方向を見据えています。 本当にすばらしい保育所です。 それでは行ってきます。 |
このBlogページで一度に読める記事の数を、3つから7つに増やしてみました。
3つ並んだ記事の全てが、昨日のサンマみたいにくだらない話だけになったら、 ちょっと印象悪いよね・・・。仕事してないみたいだよね・・・。 と不安になり、いやらしい見栄を張ってしまった次第です(笑)。 しかし、設定変更してみて気づきました。 7つ並んだ記事のほとんどがくだらない話になる可能性がある事に・・・。 やぶへびだったかもしれません(笑) |
自分の部屋が欲しくなったら、いつでも個室に出来るようにスタンバイしている、2階のオープンスペースも、いまだそのまま。もうすぐ中学生になるというのに、自分の部屋なんていらないんだそうですよ。
主寝室以外にまともな間仕切りを設けていない家で育ったこの子には、個室という概念がないのかも。 あと何年か経てば、秘め事もでき、反抗期も迎えるのでしょうが(今のS太からは想像できないんだけど・・・)、家を建てる時に、親である友人夫婦が願ったとおり、のびのびと、素直で心の広い、本当に穏やかな少年に成長しています。 これからも、あの家でたくさんの想い出をきざみながら、素敵な青年になってくれますように。 子供時代を思い出す時の原風景に、私が設計した家があるという喜びと責任。 友人の家に限らず、いままで家づくりのお手伝いをしたどのご家庭でも、 お子さん達の節目節目の報告を聞くたびに、それをかみしめています。 |
この写真は芯粉を使ってますが、普通に鉛筆を手に持って、鍵に芯をこすり付るだけでOKです!
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こんな"どろろ~ん"とした気持ちで打ち合わせに臨んで大丈夫か?と不安にさえなったけど、
施主のFさん夫婦の明るさで、ちゃんと現実に引き戻された(笑)。ありがとうございます。 予想以上に直球の残酷さだったけど、今、読むべきタイミングだった。そんな気がする。 |
計画進行中の2世帯住宅。
一ヶ月前。 ほとんど図面がまとまり、確認申請に進もうか・・・という時点で、 とんでもない事実が判明し、敷地面積が9㎡近く小さくなりました。 とてもレアなケースだった事は事実ですが、とにかくこれは私のミス。 思い込みと調査不足で、施主のKさん・Tさんにはご迷惑をかけてしまいました。 もともと、100%の容積率を目一杯使いきって、 それでもいろんな所で妥協が必要だったのに、さらに9㎡削られる。 一度は、もう希望を全て叶えてあげることは無理かもしれない・・・と落ち込みました。 でも、答えはちゃんとあったんです。 敷地の形や条件が若干変わった効果は大きいけれど、 小さくなったにも関わらず、以前に比べて格段に良くなりました。 完全分離・長屋形式の二世帯住宅。 延床面積30坪の中に、水廻りも2つずつ(トイレは計4個!)、階段ももちろん2つ。 そして、各個室が5部屋あって、LDKも2世帯分。玄関だけが共有です。 当然、各部屋の面積はとても小さいですが、全ての部屋が、 その数字からは到底想像できない、居心地の良い空間になりそうです。 常々、お客様に「帖数に騙されてはダメですよ」と話してきましたが、 部屋の広さは数字では表せないという事。確信になりました。 自分のミスを棚に上げるつもりは全く無いけど、 もし、最初からこの小さな敷地を与えられていたら、 おそらく、長屋形式の2世帯住宅は諦めてもらってたと思うんです。 でも、簡単には「無理」と言えない状況の中、前よりもさらに良いと思えるプランが出来たのは、 ここに至るまで積み重ねてきた打ち合わせがあったからこそ。 そして、お客様の理解があったからこそ。 今日の打合せで間取りは確定。 こんなに時間をロスさせてしまったにもかかわらず、 「完成したら嬉しくて泣いちゃうかも!」と言って喜んでくれるKさんTさん一家。 必ずや泣いてもらえるよう、精一杯頑張ります。 本当に申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございました。 少し多忙な日々が続き、余裕無くバタバタとしていた私に、 強烈なゲンコツを落として戒めてくれた事も含め、 やっぱり神様は居るな・・・とつくづく感じた今回の出来事です。 |