円い箱 〜アトリエ朋便り 
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師走ですね。

週末は、食べて飲んで喋っての2日間。
食べるのに夢中で、写真は一枚も撮れませんでしたが、お店紹介も兼ね、ご報告♪

土曜日は、忘年会が昼の部、夜の部と続きました。
どちらもメンバーは同業女子で、場所は神楽坂。
昼の部 (Click!) は11人でワイワイと、夜の部 (Click!) は2人でしっぽりと。
美味しゅうございました。

日曜日は、友人宅のリフォームの相談に行き、
その後、別の友人とも合流して、飯能にあるイタリアンレストランへ。
ここは、私が学生時代にバイトしていた洋食屋さんのチーフが、
15年前に新たにオープンしたお店です。
チーフと会うのもちょっと久しぶり。うれしかった~。
ホントーーーーーに魅力的な人で、チーフの元で働いたことのある人達は、
何十年経っても、チーフの元に集まってしまうのです。
この人の元でアルバイトしていた2年間は、私の人生の宝物なのです。

お店のHPは無いので、ぐるなびのサイトだけ貼っておきます。→ (Click!) 
身贔屓を差し引いても、本当に美味しいですよ!
交通の便のいい場所ではありませんが、お近くに行った際にはぜひ寄ってみてください。
週末は、予約をしておいた方が無難です。いっつも混んでいますので!


2日間事務所を空けていたら、室内が冷え切っていて、
今週は、極寒の仕事始めとなりました。さむーい!!
やっと少し暖まってきたけれど、今日はこれからお客様とショールーム。
行ってまいります(^^)/


猫って、元来、コロコロと表情の変わる生き物ではありますが、
ウチの息子の場合、表情が変わるというより、変身したのかと思うくらい顔そのものが変わります。
我が子ながら、かわいいのか不細工なのかよく分かりません(笑)。
こちら↓ 両方ともウチの息子です。タイトルは「テヘペロ」と「おっさん」。
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              * 

なんでしょう。なんだかバタバタしております。
「忙しい」というより、「うぉ~~~~~っ!!」と言う感じ。
・・・ちっとも分かりませんね(笑)。

で、現実逃避、気分転換、気晴らしのブログ更新。
こんな時は、猫ネタが最適です(^^)v
お付き合い、ありがとうございました。

さてと、もうひとがんばり。
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今日は朝一で現場に立ち寄り、立ち上がりコンクリートの打設前にアンカーボルトのチェックをしてきました。
しっかりホールドされていて、レベルも完璧。とにかく何事にも機転の利く基礎屋さんで本当に安心です。
こういう、意識の高い基礎屋さんばかりだったらいいのになぁ・・・というのは心の声(笑)。

生コンを確認して、「後はよろしく!」で帰所。現場が近いから、10時前には事務所に戻ってこられました。これから来年の半ばまで、改修も含めてちょっと現場が重なりそうなのですが、そのほとんどが、事務所から30分以内で行ける範囲なので、これは本当に助かります。
目指せ!地元密着設計事務所。

あ、うそうそ。遠方の方もお気軽にご相談を♪(笑)
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数年前に、生協で"生きくらげ"を注文し、その美味しさに感動して以来、きくらげは"生派"です。しかし昨夜、無性にきくらげと卵の炒め物が食べたくなり、久しぶりに乾燥きくらげを購入。すると、今まで全く気づきませんでしたが、パッケージに「セミきくらげ」と書いてあります。
なんで"セミ"なんだ?

食事中、「ねぇ、この"セミ"ってなんだと思う?」と聞いてみたら、「木に止まってるセミみたいに生えてるからじゃない?」と相方さん。
え?そっちのセミですか?!(笑)
途端に、私の意識は、きくらげではなくセミにフォーカスされてしまい、ちょっと気持ち悪くなってしまいました。
いや、セミを気持ち悪いと思ってるわけではないのですが、
このきくらげの原産国が原産国なだけに、いろいろと怖い妄想が膨らんでしまいまして・・・(笑)。

調べてみたら、「セミキクラゲ」という名称(種類?)のきくらげがあるのは分かったのですが、
その"セミ"が何に由来しているのかまでは分からず。。。
どなたか、ご存知でしたら教えてください!

ま、それはさておき、件のおかずは美味しく出来たけど、やっぱり、きくらげは生に限る!
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冷たい雨が降り続いた木曜日。寒い一日でしたね。

午前中は、姫ハウス(O様邸)の1年点検に同行してきました。Oさんとは、一緒に岩合光昭さんの写真展に行ったり、観劇にお誘い頂いたりと、ちょこちょこお会いしていたのですが、ご自宅に伺うのは半年ぶりです。
O様邸では、高齢のお母様の為に、共用部と水回り全てに、蓄熱式の床暖房 (Click!) を設置したのですが、今日みたいな寒い日にお邪魔すると、その柔らかい暖かさに感動します。

左の写真は、Oさんちのチビ姫さん。
ロフト(チビ姫の部屋)へのハシゴを上り下りする姿がとても可愛かったのでパチリ。
彼女も快適に暮らしてくれているようで一安心です。

午後は、「なぜ、よりによってこんな日に・・・」な気持ちを抱えながら(笑)配筋検査へ。
こちらの現場も、今回は、基礎屋さんが"スーパー鉄筋職人"を手配してくれまして、見事な施工状況でした。検査機関の検査も、当然、指摘もなく合格。
ホントだったら、とても気分よく現場を後にできるはずなのに、この雨と寒さに加え、ぬかるみに靴が嵌って脱げてしまい、足が泥だらけになったりで、テンション下がりっぱなしの現場確認になってしまいました。トホホ。
やっぱり、美しい現場は青空の元で見たいものです。
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なんて、ついついあまっちょろい事を思ってしまいますが、
現場の人達は、「なぜ、よりによってこんな日に」なんて言ってられないですもんね。
今、これだけ、職人さんが足らない、予定通りに現場が進まないと騒がれてる中で、
着々と丁寧な仕事を続けてくれる職人さん達に、感謝感謝であります。

あったかくして休んでください。お疲れ様でした。
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先日、OBのお客様・Kさんの家にお邪魔したら、ご主人の遺影の横に、大きな靴下が飾られていました。

「主人が子供の頃に、従兄弟のお姉さんに書いた手紙が出てきたのよ!」と話してくれたのは2か月前の事。
その手紙には、「僕はいい子じゃないからサンタさんが来てくれないかもしれないけど、お姉ちゃんがサンタの代わりにプレゼントをくれるかもしれないから、家の中で一番大きい靴下を掛けておきます」と書いてあったんですって(笑)。
Kさんのご主人が良家のご子息だとは聞いていましたが、ご存命なら80歳を超えてる方の幼少期に、クリスマスやサンタさんが身近にあった事に2人で驚きつつも、この話を、本当に楽しそうに話してくれるKさんが、もうホントに可愛いくて・・・(*^_^*)
で、この靴下なのです。ご主人、天国で苦笑いしながら喜んでいるだろうな・・・。

話は変わって、現在建築中の二世帯住宅のお母様・Hさん。
確認申請の書類に押印する為、三文判をご用意くださいとお願いしておいたら、他界されているご主人が使っていた実印を差しだし、「これを使ってください。これで、主人も一緒にこの家を建てたという気持ちになれるから」と。

KさんもHさんも、いつも本当に元気でパワフルで、底抜けに明るい方達。
そして、いつも、今は亡きご主人との思い出を、少し誇らしげに話してくれる方達です。

男の人は妻に先立たれると途端に元気がなくなるけど、女の人は逆。女性は本当に強い。
とは、よく聞く話です。
でも、私の知る限り、このお二人に限らず、そして女性に限らず、伴侶を亡くしても尚、元気に毎日の生活を楽しんでいる方は、例外なくみなさん、今も相手の事を大切に思い、いつもいつも自慢げに話をしてくれて、でも、今一緒に居られないことを、心の奥で本当に寂しがっている人達なのです。

強いから元気でいられるんじゃない。守られてるから元気でいられるんだ。
人生の先輩方を見ていると、確信をもってそう思います。

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小平の二世帯住宅が上棟しました。
お天気にも恵まれ、
お施主様の笑顔も今までで一番の快晴♪

混乱期の工事になってしまい、ここまででも既に、
棟梁はヒヤヒヤの連続だったでしょうが、
まずは無事に建ちあがって一安心です。

このまま竣工まで、どうか無事に進みますように。
先週末以降、ブログに書きたいことがたっくさん貯まっているのですが、更新が追いつきません。
これぞ師走!
気忙しいことが大嫌いな私にとっては、実にブルーな毎日(笑)。

ホントはもう少し落ち着いた状態で書きたかったのですが、年を越したらお蔵入りになりそうなので、
これだけは年内に書いておきましょう。時は23日に遡ります。

BUILTLOGIC:石黒隆康さん (Click!) が設計された住宅の完成現場を見学させていただきました。
今まで、同業の方のオープンハウスに参加させていただいても、
その良さを、私の陳腐な語彙では伝えきれない事が悲しく、
かえって失礼な気がして、ブログに掲載することは滅多になかったのですが、
今回は、一ファンとして書き留めておこうと思います。
石黒さんの手がけた住宅を見せていただくのは2回目なのですが、
陳腐な語彙のまま、一言で表現すると、どちらも、とても「好き」な家なのです。
大らかで潔く、余計な力が全く入っていない、いい意味での"ゆるやかさ"がとても魅力的なのですが、
それに反して、根幹となる部分はしっかりと緻密に計算され、整理されているので、
本当にストレスのない空間になっているのです。

うーん。やっぱりうまく伝えられないなぁ。。。

逆かな?
実に繊細に論理的に設計されているはずなのに、それを全く感じさせない大らかさが見事なのです。
うん、そういう感じです。
こういう感想をご本人に伝えても、
「全然そんな事ないんですよ~」と、ヘロヘロ~と流されてしまうのですが(笑)、
そんなお人柄がそのまま形になったような、とても軽やかな、気持ちのいい空間でした。

うっかり「家づくりならBUILTLOGICへ」と締めてしまいそうな紹介になってしまいますが(笑)、
私もこんな家づくりを目指したいな、と、とても刺激を受けております。
見学させていただき、ありがとうございました!


見学させていただいた現場は茅ヶ崎市。
せっかくそこまで行くのなら・・・と、一緒に行った友達と、海辺を散歩してきました。
冬の海なんて久しぶり。波の音に気持ちが洗われました。2013年の禊、完了(^^)
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私達つくり手が、良かれと思ってやっている事、自信を持ってやっている事が、
知らず知らずのうちに、施主の選択権を奪ってしまっているのではないか?

これが、今年1年、私が考え続けてきたテーマでした。

家づくり。
もちろん、プロとして牽引してあげなければならない場面は多々あります。
でも、受け取る人によって違うはずの、提案と押し付けの境界線に、
業界全体が、少し鈍感になってきてしまっているのではないかと、最近、少し案じています。
自分が消費者の立場で、様々なプロの仕事に触れた時に感じる事、
いい事も悪い事も含めて、受け取る側になって感じる事を、
自分の仕事に当てはめて考えた時に、ハタと気づかされることがたくさんあるのです。

自然素材の家、木と漆喰の家、国産材を使った家、建築家と建てる家、シンプルな家、
省エネの家、自立循環住宅、スマートハウス。。。
家づくりが、様々なキーワードの元に行われるようになりました。
その一つ一つ全てが、価値のあるものであり、正解です。
それぞれの分野で、パイオニアと呼べる方達が、日々勉強し、活躍していらっしゃいます。
施主にとっても、自分の価値観にあったパートナーを選びやすい時代なのかもしれません。
だから、そこに異論を唱える気は全くないのです。
私にだって、「願わくば、こうしてあげたい」という、ある程度確立された価値観も、正直、あります。

でも、、、でも、なのです。
家って、そんなに簡単にキーワード化出来るものなのか?しちゃっていいものなのか?と、
冒頭の問いに立ち戻ってしまうのです。
その家に住む当事者が置き去りにされてしまっていないだろうか?と不安になってしまうのです。
私は理屈屋なんですね、きっと・・・(笑)。

答えの無い問いのような気もしていますが、自分なりの答えが出るまでは、
少なくとも、提案と押し付けの境界線に敏感な設計者でありたい、
その家族が何を望んでいるのか、まっすぐに受け止められる設計者でありたいと思っています。
2014年のテーマは、キーワードの無い家づくり!
「○○の家」の○○に、あえて言葉を入れるなら、「あなたの家」。それだけで十分。
そんな気持ちで、来年も、もちろんひとつひとつの要素を丁寧に取捨選択しながら、
住み手のご家族と一緒に、家づくりを楽しんでいきたいと思います。
2014年も、たくさんの素敵な家族と出会えますように。



今年も1年、つたないブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
これを読んで下さっている全ての人にとって、2014年が幸多き1年になりますように。
来年も、アホみたいに笑って過ごしましょう♪

2013年のすべてに感謝をこめて、ブログ納めとさせていただきます。
どうぞ、良いお年をお迎えください。