円い箱 〜アトリエ朋便り 
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先日、OBのお客様・Kさんの家にお邪魔したら、ご主人の遺影の横に、大きな靴下が飾られていました。

「主人が子供の頃に、従兄弟のお姉さんに書いた手紙が出てきたのよ!」と話してくれたのは2か月前の事。
その手紙には、「僕はいい子じゃないからサンタさんが来てくれないかもしれないけど、お姉ちゃんがサンタの代わりにプレゼントをくれるかもしれないから、家の中で一番大きい靴下を掛けておきます」と書いてあったんですって(笑)。
Kさんのご主人が良家のご子息だとは聞いていましたが、ご存命なら80歳を超えてる方の幼少期に、クリスマスやサンタさんが身近にあった事に2人で驚きつつも、この話を、本当に楽しそうに話してくれるKさんが、もうホントに可愛いくて・・・(*^_^*)
で、この靴下なのです。ご主人、天国で苦笑いしながら喜んでいるだろうな・・・。

話は変わって、現在建築中の二世帯住宅のお母様・Hさん。
確認申請の書類に押印する為、三文判をご用意くださいとお願いしておいたら、他界されているご主人が使っていた実印を差しだし、「これを使ってください。これで、主人も一緒にこの家を建てたという気持ちになれるから」と。

KさんもHさんも、いつも本当に元気でパワフルで、底抜けに明るい方達。
そして、いつも、今は亡きご主人との思い出を、少し誇らしげに話してくれる方達です。

男の人は妻に先立たれると途端に元気がなくなるけど、女の人は逆。女性は本当に強い。
とは、よく聞く話です。
でも、私の知る限り、このお二人に限らず、そして女性に限らず、伴侶を亡くしても尚、元気に毎日の生活を楽しんでいる方は、例外なくみなさん、今も相手の事を大切に思い、いつもいつも自慢げに話をしてくれて、でも、今一緒に居られないことを、心の奥で本当に寂しがっている人達なのです。

強いから元気でいられるんじゃない。守られてるから元気でいられるんだ。
人生の先輩方を見ていると、確信をもってそう思います。