円い箱 〜アトリエ朋便り 
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ブログに告げ口をした事に腹を立てたのか、前回記事を書いた後、
みるみる調子が悪くなりました。パソコン。
仕方なくニューマシンを開梱し、セッティングを完了したら、
もう、うんともすんとも言わなくなりました。

TVを見ながら「新しいTV欲しいね~」なんて会話をした途端、
ザーッと砂嵐が出たりしたことありませんか?
私の周りには、こういう経験者がわりとたくさんいるのです。
家電にも魂があるとしか思えない。
なので、とても気に入ってる10年選手の冷蔵庫には、
「ずっと私のそばにいてね。あなたが居なくなったら私は生きていけないの」
と、男の人にも言った事がないような言葉をかけてみたりしています(笑)。

魂があるかどうかは定かではありませんが、すべてのものに対して、
消費者ではなく愛用者でいたいなぁ・・・と思う今日この頃。


そんな訳で、通常業務に余計な仕事が加わり、ちょっとバタバタ気味の日々でした。
11月に入り、新たな住宅の現場が着工し、明日からは店舗のリニューアル工事が始まります。
久々の"ちょっと楽しい分譲住宅"の企画も進んでます。
過去のお施主様の家に遊びに行く機会も続きましたYO!みなさんお元気そうで何よりでした。

と、一応、『ちゃんと仕事してますよ』アピールしておきます(笑)。


それにしても、本来書くべきことをちっとも書いてないな、このブログ。
このあたり、真面目に反省するべきなんじゃないかと感じております。あはは。
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なんかいい雰囲気ですね。店舗の現場がスケルトンになりました。
写真に写ってるのは、最後の最後まで悩み続けたある問題を解決しに来てくれた"正義の味方"。
(あれ?肝心な人が写ってなかった!この壁の向こうに私のドラえもんがいるんです(笑))

30年超の歴史を持つ骨董屋さんが、ギャラリーカフェとして生まれ変わります。
この一角に小さな厨房を作り、天井と壁はペンキの塗り直し。
今回は、設計・デザインというよりも、工事の手配に奔走しておりました。
築40年を超えるこの建物は、設備の状態が、もう絶望的に滅茶苦茶。
途中、何度眩暈を起こしたことか・・・(笑)。
いろんな方達の協力を得て、なんとか着工にこぎつけました。
現場をひとつやるごとに、返す当てのない『借り』がどんどんたまっていく気がします。

再オープンは2週間後。



OBO*HOUSEは、現在、1階RC部分の建込中。今日は、壁の配筋チェックに行ってきました。
超イケメン親子の職人さんが、丁寧に作業をしてくれています。とてもきれいな配筋状況。
("超イケメン"はあまり関係ありませんが・・・(笑))

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木造や鉄骨造みたいに、一気に最上階まで骨組が建ち上がるのも感慨深いのですが、
RC造の"ニョキニョキ育っていく感じ"も大好きなんですよね。
12月の初旬には2~3階木造部の建て方となりますので、混構造はどっちも味わえてお得です(笑)。

RC部分は打ち放し仕上げ。「きれいに仕上がってね」と型枠に願掛けして帰ってきました。
型枠バラシの日は、いつもの足場解体の日よりドキドキしちゃいますね、きっと。
先ほど、保育所 (Click!) の担当者Yさんから、
今日行われた最後の審査会で無事に認証が下りたと連絡がありました。
会場を出たところから、関係者のみんなに速報として連絡を入れてくれたみたいで、
その喜びのライブ感に、なんとも幸せな気持ちになりました。
(その後、今度は関係者同士で「Yさんから電話来た?良かったね~」と
 慰労と喜びの電話しあいっこが続いて忙しかったです(笑))

ここまでの1年半、ひと山越える度にYさんのホッとした顔は見てきましたが、
あんなに嬉しそうな声(まるで、空でも飛んでるんじゃないか?と思うような弾んだ声(笑))
を聞いたのは初めてで、ちょっとね、こちらもこみあげてくるものがありました。
今度こそ本当に「お疲れさまでした!」です。


「お祝い会をやるから飲みましょうね~~~~♪」で締めくくられたYさんとの電話。
噂に聞くところによると、保育所のみなさんも、関係者の面々も、かなりの酒豪ぞろい。
もっのすごいお祝い会になりそうな予感がします(笑)。とても楽しみです。
もともと今週は、いろんな予定が詰まっていました。
しかし先週、不思議なくらいに、それぞれの用件の日時が先方の事情で二転三転。
まるで、見えない神の手でカードをシャッフルされてる感覚。
結果、奇跡的に致命的なダブルブッキングはまぬがれたけど、
若干、脳みその中の予定表が混乱中(笑)。
朝、「結局、今日はどこへ行けばよかったんだっけ?」と考えながら目覚め、
一日中、何か忘れているんじゃないかと不安になります。

こんな一週間はそうそうあるものではございません。
衰え気味のオミソを鍛錬するいい機会だと思って乗り越えます。


という事で、本日午前中はOBO*HOUSEの中間検査。こちらは無事終了。
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1階は、ご主人の愛車(車&バイク)のガレージと、バイクをいじる為の大きな土間、
そして、愛車を眺めながら過ごせるご主人の部屋が並びます。ほぼ、ご主人の「俺の城」状態。
この荒々しい現場の状況が、さらに"男の浪漫"を感じさせてくれる気がしますね。

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現場では、1階スラブのコンクリートが乾くのを待てず、城に侵入してしまった"男"の靴跡を発見!

犯人の目星はついております(笑)
このまま残してあげたいくらいだけど、残念ながらそれはできないので、代わりに記念撮影。
竣工アルバムに入れておきましょうね。



2階玄関への螺旋階段が設置される吹き抜けからは、気持ちのいい青空が見えました。
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混乱している私の脳みそと違い、とても穏やかな空気が流れている現場。
少しずつ、でも着実に、F家のみなさんの暮らしが垣間見えてきています。



無事に再オープンしたアンティークギャラリー&カフェ。
このお店の商品が持つ圧倒的な存在感の力を借りて、こんなお店になりました。

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テナントの現場は、どうしても戦場のようになります。
どんな現場でも起こりうる問題が短期間に凝縮されるから、現場の空気は張りつめっぱなし。
鬼の形相で過ごした10日間でした(笑)。

でも、終わってしまえばこれも思い出。とにもかくにも、終わってよかった・・・。うん。
こうやって写真を見てると、私なんて何の仕事もしてなかったような気さえするから不思議です。
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私がこのお店に出会ってから、かれこれ9年。
「照明器具はなるべく目立たない方がいい」「家具は極力造り付けた方がいい」と思っていた私に、
「家具や照明器具が持つ"力"にもう少し頼ってごらん」と、この商品達が教えてくれました。

本当に気に入ったものを見つける楽しみ。それと暮らす喜び。
そういうものも提案していきたいと思っています。

心の豊かさというのは、慈しみの中から生まれるのかもしれませんね。
先日、現場の帰りに立ち寄った喫茶店での出来事。

椅子に座るなり、お冷を運んできた初老のマスターに、「何かいいことがあったんですか?」と聞かれ、
「いえ、別に」と答えながら、そんなうかれぽんちな顔で入店したのかしら?と恥ずかしくなりました。
まぁ、「何か嫌なことがあったんですか?」と聞かれるよりはいっか。

一件、メールを送らなければいけない用件があり、携帯を握りしめて入力している私に、
なんのお気遣いもなく(笑)、その後も矢継ぎ早に話しかけてくるマスター。
しかも、普通の世間話ではなく、マスターの従兄弟の縁談が壊れてしまった話や、
友達の娘婿がどうやら腹黒い・・・という話、ご自身の武勇伝、今嵌っている韓流ドラマの魅力。
そして、セルシオとシーマはどちらがいい車か・・・などなど。もうどうにも止まらない(笑)。

知らない人と話をするのは嫌いじゃないので、それは別にいいのですが、
(メールを送れないのはちょっと迷惑だったけど(笑))
おかしかったのが、話の途中途中でマスターが、唐突に、私の事を知ったかぶるのですよ。
「子供がダンスをやってるんだっけ?」とか、「雑貨屋さんをやってるんだよね?」とか。

私の事を誰かと勘違いしているという感じでもなく、
会話の中では、終始、私を初対面の人として扱っているんです。
だけど、話が途切れると、突然謎のスイッチが入って、
「あれ?そういえば知り合いだっけ?」みたいに・・・(笑)
あまりに唐突だから、その都度「へ?」と、こちらも混乱するんです。
さすが、混乱weekならではのひとときでした。


英語の習いたての時に目にした不思議な英文「あなたは、私を、知りません!」という一文が、
本当にピッタリと当てはまるシチュエーションがあるものなのだ・・・と知れたことが一番の収穫。

AZiTOのメインイベント!
玄関ポーチの玉石埋込作業が完了しました。
施主の I さん夫婦も参加して、オールメンバーでわいわいと。
(写真がちっとも"わいわい"じゃないのはお気になさらずに・・・(笑))
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外構屋さんの理解と協力なくして成り立たないこの仕様。
毎度、本当にありがとうございます。楽しい思い出になりました。

AZiTO いよいよ完成です。