円い箱 〜アトリエ朋便り 
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今、事務所で仕事をしていたら、突然大家さんが入ってきて、
豆を蒔いてあげるから北の窓を開けてごらん・・・と。
大きな声で「鬼は~外!福は~内!」と豆を蒔いて下さった。

「これで福が来るよ」とにっこり笑って、
あっという間に立ち去る大家さんの背中を見ながら、
なんだか本当に私は幸せ者だよなぁ・・・と思った。

明日は立春。いい春がやってきそうです。

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北の窓ではシーサーも頑張ってくれてます
昨日から、いろんな作業を平行して進めていた為、机の上がすごい事になっていて、先程、やっとそれを片付け始めたら、一枚のメモがひらりと顔を出しました。内容を見て、一瞬「ん?」と思い、その後ひとりで大笑いしてしまいましたよ。

ここに書かれているのは、昨日電話で話していた人の愛犬の好物。聞きながら、ご丁寧にメモを取っていたようです。
しかもこれ、(当事者にしか分からないけど)昨日の会話の流れ、質疑応答が、実に分かりやすく記録されているのです。
つまり、大根が重要(笑)。

無意識の習慣っておそろしい。

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杉並の2世帯住宅、上棟しました。

"構造はシンプルに"を心がけながらも、空間の有効活用の為に、ちまちまと、あっちをいじりこっちをいじりで作らせてもらった苦肉の小屋裏。
とても心配だったけど、すごい!図面通りだ!!
(そうじゃなきゃ困るんだけど(笑))

今回の一番の課題は工期短縮です。
それを可能にする素材を選び、それを可能にする段取りを組み、それを可能にする大工さんが集結して、4月末の完成を目指しますよ。
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建て主さんから戴いたお土産の中に、こんな素敵な3点セットを発見!
心憎いです。
職人さんたち、今日の疲れはすぐにとれちゃいますね。



昨日から、ほっぺたの裏側の肉を噛んでばかりいて、口内炎ができてしまいました。
分かりやすく書きますと、急激に、顔が肥えたわけですね。

この前の日曜日。
午後の現場立会いの前に、工務店さんとハンバーグレストランで腹ごしらえ。
『今日は長丁場だし、スタミナつけとこー♪』と思い、
ハンバーグとカットステーキのランチセットを注文。
ペロリと平らげ、デザートもいただきました。

そして、現場で施主のYさんと、仕上や照明器具の最終確認の打ち合わせ。
夕方5時半に終了し、今度はその足で、リフォームの相談を受けている友人宅へ。

すると、到着するなり、
「とりあえず、先に一緒にごはん食べに行こう!」
と連れ出されたのが、まさかの焼肉屋(笑)

いくらなんでも食べすぎです。牛。フルコース。
成人女性が一日に摂取していい牛肉の量をはるかに超えてましたよ。
で、5日もかけてジワジワと私の血肉になった模様。やばいです。
太る時はいつも顔からなのですが、「口の中がなんだか窮屈」と感じるのは始めてかも。

今週末にお会いする予定の方々。
パツパツの顔で伺いますが、どうぞよろしく!


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やっと関東平野が潤いましたね。
寒いのは嫌いだけど、雪は大好き。積もれ積もれ~!
去年の11月、北海道に住む友人が帰省した際に私の事務所にも遊びに来てくれて、本棚を眺めていた彼女に「この本、すごくいいよ」と一冊の本を貸しました。
北海道に住む人に、一番大事にしている本を貸すという行為が、なんだかおかしく、また、なんだかとても幸せな事のような気がしたものです。
そして昨日、「2回読み返した。とても良かったよ」と書かれた手紙と、彼女が仕込んだとびきり美味しい自家製味噌と一緒に、本が帰ってまいりました。(貸して得しちゃったね♪)
おかえり。私の座右の書。

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『自分の仕事をつくる』
西村佳哲著  晶文社


働き方研究家という肩書きを持つ著者が、国内外の様々の人の働き方・仕事考をインタビューした様子がまとめられたもの。

著者の西村さんは、まえがきで、私たちはいろんな人の「仕事」に囲まれて日々を過ごしているわけだけれど、最近、つくり手の「こんなもんでいいでしょ」という腹の内が伝わってくるものが溢れている事に触れた上で、こう書いています。
以下抜粋。

                          *

 人間は「あなたは大切な存在で、生きている価値がある」というメッセージを、つねに探し求めている生き物だと思う。そしてそれが足りなくなると、どんどん元気がなくなり、時には精神のバランスを崩してしまう。
 「こんなものでいい」と思いながらつくられたものは、それを手にする人の存在を否定する。とくに幼児期に、こうした棘に囲まれて育つことは、人の成長にどんなダメージを与えるだろう。
 大人でも同じだ。人々が自分の仕事を通して、自分たち自身を傷つけ、目に見えないボディーブローを効かせ合うような悪循環が、長く重ねられている気がしてならない。

                          *
気持ちに迷いが生じた時、悩んだ時、この数行を読むだけでも勇気をもらえます。
もちろん、本編もとても上質。
特に、パン作りをしている甲田幹夫さんのインタビューに出てくる、「パンは手段であって、気持ちよさを届けたい」という言葉や、ダブルバインド(二重拘束)に関する記載は、私にとってはとても考えさせられるものでした。

この紹介を読んで興味を持たれた方には、是非、一読される事をお勧めします。
多分、"いつもそばに置いておいて、何度も読み返したくなる本"に加わると思いますよ。


この本の中で紹介されてるのは、全て、ものづくりやデザインに携わっている人々なので、もしかしたら、偏った印象を受けるかもしれません。
でも、ここに書かれている本質的な部分は、きっと誰にも共通してる事なんだと思うのです。
それを証拠に、初めて読み終えた時に、最初に思ったのが、
「あぁ・・・もっと心を込めて食事を作ってあげなければ・・・」でしたから(笑)。


外はすごい風。春一番でしょうか?

春一番。黄砂。花粉。
毎年思うけど、『春の訪れ』って、
その響きとは裏腹にとっても自己顕示的ですよね。


待ちわびた春がやってきます。
しあわせ。


知り合いの不動産屋さんから相談を受ける。

とあるテナントビルに入居希望しているクライアントがいて、
その人が計画している改装案が、
法的に問題あるか?あるとしたらどんな問題か?という質問。

非常に判断が難しいケース。
やってしまえば、問題なく全てが治まる可能性も十分あるし、
そのくらい大丈夫なんじゃないですか?と言ってあげたいのはヤマヤマなんだけど、
「問題あるか?」と聞かれれば、答える者の責任として、
「問題あり」と答えざるを得ない。
本来であればこうしなければならない、とか、
最悪の場合、こういうことが起こる、とか、
ネガティブな事しか言ってあげられない事に、すこし落ち込む。

私は杓子定規すぎるのか?と不安になり、同業の先輩に、
「こういう相談を受けたらどう答えるか?」
と聞いてみたら、全く同じ回答を得られたから良かったけど。
例の耐震偽装事件以来、人から相談を受けることが、
一種の"苦行"になってしまった気がする。やるせない。でも仕方ない。


元来、「大丈夫。大丈夫。なんとかなるよ!」が口癖の楽天家なんだけど、
コンプライアンスに関わる事だけは、
のちのち、関係者がもっと辛い思いをする事がないように、
今後も杓子定規に考えていくしかありません。
つまり、そういう時代だという事。


去年の11月に書いた断熱材不足の騒動 (Click!) 
あれから3ヶ月以上経ちましたが、事態は収まりを見せるどころか、
さらに悪化していて、本当にどこの現場も大変。
全く先が見通せない中、みんなが断熱材ノイローゼになりそうです。

さっきも監督さんから電話があり、本当に悩んでる様子。
私が「これじゃ、盗難事件が起こっても不思議じゃないですよね」と言ったら、
「いやぁ・・・。いざとなったら自分も盗みに行きますよ。
 現場を守る為なら犯罪者にだってなるしかありませんから・・・」と深刻な声で監督さん。

もちろん冗談ですよ。そんな事をする人では断じてありません。
ただ、そんな冗談も出てくるほど深刻な状況なのです。
是非とも施主のみなさんに、
工務店さん・監督さんというのは、こんな思いで現場に向き合っているんだよ・・・
という事をお伝えしたくて書いてみました。

断熱材の他にもいろんな製品が、在庫切れ続出、品薄、突然の生産中止、値上げなど、
困ったちゃんな状況が続く中、今度は再び原油高騰のニュース。なんだかせわしない。
考え始めると暗い気分になってきますが、落ち着こうぜ、みんな!!(笑)

いきなり飛躍しすぎかもしれませんが、こんな状況を俯瞰して見てみると、
世界が、世間が、平穏であることを願わずにいられなくなりますね。


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さて。
テキストだけのブログが続くと、「つまんない」とダメ出しをしてくる人が若干一名(笑)居るので、おまけの話。

昨日、「お誕生日だよね?」と突然ケーキを持ってきてくれた工務店さん。
あいにく出かける直前だったので、一緒に食べられなくて残念だったのですが、本当に嬉しかったです。ありがとう。

帰ってきてから改めて送ったお礼のメールの最後を、 金沢(41歳) で締めたら、
その『(41歳)』がいかにも金沢さんらしくて笑ってしまったと言われました。

私らしさって一体・・・(笑)。

いいお天気。


去年の6月からお手伝いをしている保育所。
一昨日、ついに東京都の認証審査に合格し、いよいよ着工に向けて動き出しました。
本日大安吉日。無事に工事の請負契約を締結し、やっとやっとの一区切りです。
これから開所まで、さらにひと山ふた山越えなければならなそうですが、
とにかく明るくて魅力的な保育所スタッフの方達と、楽しく超えていければと思います。

東京都認証保育所の設立は、本当に大変な作業です。
どうかみなさん、町で認証保育所を見かけたら、
心の中で「おつかれさま」と声を掛けてあげてください(笑)。
契約から帰ってきて、別件で、とある財団法人に電話を掛け、
ダメモトでちょっと無茶なお願いをしてみたら、担当の男性が、
「分かりました。やります!」と快諾してくれました。

「やります!」

かっこいい~♪惚れてしまいそう・・・(笑)
たったこれだけの事で、どうしてこんなに元気になれるのだろう。
人間って、つくづく単純な生き物ですね。(私だけか?)


そんなこんなで、心も体もぽかぽかな一日となりました。