円い箱 〜アトリエ朋便り 
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本日、大安吉日。
H様邸の地鎮祭が執り行われました。つつがなく。
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いやぁ・・・暑かったです。
顔の半分だけ黒くなってしまいました。
ひとりオセロ。
ふふふ、気にしません!



H様邸。いよいよ着工です。

いつも以上に、私自身に課せられた課題の多いプロジェクトでした。
いろんな人の力を借りて、そのひとつひとつに対峙してきましたが、
悩み続けた結果が、最後にお客様の満足となって形になる事を祈るばかりです。

引渡しは5ヵ月後。2011年です!!
このまま、あれよあれよという間に今年も終わってしまうんだろうなぁ・・・。


何はともあれ、H様邸が無事に竣工しますように。
かしこみかしこみ。


あきれるほど速いスピードで一日一日が過ぎていきます。
こう感じるというのは、焦ってるばかりで効率よく仕事ができていない証拠。
いけません。落ち着かなくては・・・。



昨日は、来月着工予定のY様邸の、ちょっと早めの地鎮祭でした。
実は今月3度目の地鎮祭。
降りてきた神様に「またお前かよ!」って思われてるよと家人に言われました(笑)


Yさんご夫婦とは、いつもと少し違うアプローチでの出会いだったのですが、
初めてお会いした時に、工務店さんも私も、一種の"一目ぼれ"をしてしまったくらい、
明るくて、礼儀正しくて、本当に素敵なご夫婦なんです。
(しかも新婚さんなので、二人を見てるだけで幸せな気分になれます♪)
初対面の時点では、まだ私達がYさんの家づくりのお手伝いができる可能性は低かったのですが、
結果として、こうやってご縁が繋がったことを本当に嬉しく思います。

きっと半年後には、お二人にお似合いの、
シンプルで明るい、気持ちの良い家が出来上がるでしょう。
(って、設計はこれからが佳境なので呑気な妄想をしてる場合じゃないんですけど(笑))




ブログをさぼってた間に、上棟もありました。
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監督さん撮影。無断掲載(笑)
J様邸です。
こちらのご夫婦がまた、本当に明るくて楽しくて、
お会いするたびに元気をいっぱいくれる、素敵なご夫婦なんですよ~。
とにかく、打ち合わせの最中は、工務店さんも私も笑いっぱなし。
フフフ・・・程度の笑いじゃすまないですよ。大笑いです。
もうね、私、大好きなんです。Jさんご夫妻。

(Jさん、ブログを見て下さってると聞いて、
 おべっか使ってるわけじゃないですからね!!
 いつか告白したいと思ってたんです(笑))


こちらは、余分なものをすべて削ぎ落とした潔い家になると思います。
Jさんご夫婦が思い切って、この地で、この家で、
新しい生活を始められる決心をされたことが、最良の選択だったと思ってもらえますように。



そして、この二組のお客様とのご縁をつないでくれた工務店さん。
打ち合わせの度に、完璧に資料を揃えてくれて、
どれだけ助けられてるかわかりません。
私がちょっと何かに悩めば、解決への道を、一緒に根気良く探してくれて、
どれだけ助けられてるかわかりません。
設計という仕事を、とても大切に扱ってくれて、なおかつ、
とても誠実で正直な施工をしてくれる工務店さんです。
Yさん、Jさん、工事の方は全く心配ないですよ!

早く名前を出して紹介したいんですけど、現在HPリニューアル中のようですので、
もう少しお待ちくださいね!(と、プレッシャーをかけてみる(笑))




この方達だけではありません。

とても一度には紹介しきれないのですが、
とにかく、お客様も工務店さんも関係業者さんも、
素晴らしい人たちばかりに囲まれて仕事をさせてもらっています。
『アトリエ朋の強みは何か?』と聞かれたら、
迷わず、『周りの人たちです』と答えると思います。

こういう事をこういう場所に書くと、
なんか嘘っぽくなりそうで、ついつい躊躇してしまうのですが、
ちょっとね、書きたくなりました。



私がHP上に施工例、いわゆる"作品"のページを設けないのには、
一応ちゃんとした理由があるのですが、
やっぱりこの先も、『どんな家をつくってるか?』ではなく、
『どんな人たちと、どんな想いでつくってるか?』という事を、
そして、『家をつくるのはお施主様を含めて"人"なんだ』という事を、
この場で伝えていけたらいいなと思っています。
家(もちろん他の建物も)をつくる上で、一番大切なことだと思うので。



最後に、たまたまこのブログをご覧になった、これから家を建てようと思ってる方々へ。

どんな家をつくるか?ではなく、
誰に家づくりを頼むか?でもなく、
どうやって家をつくるか?に軸足を置いて、そのプロセスを大事にする事で、
きっと手に入れられるものは変わってくると思いますよ。
その差はどこに現れるかというと、住み始めてから10年後20年後の住み心地と愛着。
これはね、断言できます。

私とご縁があった方達はもちろんですが、そうでない人たちにも、
やっぱり"死ぬまで住み続けたい家"を手に入れて欲しい・・・というのが、
キレイゴトに聞こえるかもしれないけど、偽らざる気持ちです。
どうか楽しんでくださいね!



1階路面で仕事をしていると、
飛び込みの営業さんや、訪問販売の人たちが結構くるものです。
それに対応してるうちに、自分の弱点を発見しました。

それは何か・・・? ズバリ!

"かわいい女の子" (笑)


たいていの場合、丁重にお断りできるのですが、
若くて明るくてかわいい女の子に「どうですか~?」と笑いかけられると、
どうしても断われないみたいです、私。
(いや、変な趣味はありませんよ。断じて!)

戦略にまんまと引っかかってるのは分かるんだけど、
明るくてハツラツとした人というのは、
これほどまでに相手を気持ちよくさせるものかと、感心します。

で、本日の敗北品(笑)
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桃のいい香りが事務所中に充満。幸せ。
たまたま大好きな桃だったから買ってしまったというのもありますが、
(うそうそ。先日はコスメ売りの娘さんに負けて安~い口紅も買ったくせに・・・)
プラムはね、別に要らなかったんですよ。しかも桃より高いし!!
でも「お願い♪」と言われちゃ断われない。

"かわいい"って財産だわ・・・ホントに。


残念ながら、"若い" も "かわいい" も持ち合わせていないけど、
せめて明るくハツラツとしたおばさんを目指すべきですね。
日々精進です。





訪問販売といえば、ひとつ余談。

1ヶ月くらい前に「社長さんですか?」と入ってきた男性2人。(全くハツラツとしていない2人)
会員制のリゾートホテルのお誘いだったんですけど、
会費400万というチラシを見せながら、
「ホラ。ご覧の通り、会費もビックリする程高くないじゃないですか?」
とおっしゃいましたよ。

ビックリするって!

もう少し、営業をかける相手を選ぶ目を養った方がいいですよね。
こればっかりは、どんなにかわいい女の子に頼まれても入会できません。


午前中、H様邸の現場へ。
配筋検査です。

朝の大雨には驚きましたが、現場に着いたら雨もやみ、
じっくりとチェックできました。
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現場組み立ての鉄筋はやっぱりきれいだなぁ・・・。
コンクリートで隠してしまうのがもったいないとさえ思う。

部分的に補強筋や結束を追加してもらいましたが、大きな問題はなく、
第3者保証機関の配筋検査も無事に合格。



配筋検査のたびに、基礎図面の難しさを感じます。
特に、基礎が込み合って、さらに開口補強が絡むところは、
補強筋や定着など、鉄筋が何本も重なってくるので、
鉄筋の空き寸法(鉄筋と鉄筋の間にコンクリートがきちんとまわる為に確保する寸法)
は大きな課題です。
図面ではどうしても表現しきれない部分なので、
現場ごとに監督さんや職人さんと考えていくしかないんですけどね。


木部の緊結金物もそうだけど、建物が堅牢になればなるほど現場での悩みは増え続けます。
『木造建築は今が過渡期』と思いながら、もう何年もその過渡期を過ごしているのですが、
まだまだ悩みが減る時は訪れそうもありません・・・。


建築ってホントに難しい・・・。
でも、好き♪(笑)


確か、今年は4月に入っても寒い日が続き、
春を感じないまま夏に突入した記憶があります。
残暑が続く中、今年は秋もワープしちゃうのかしら?
と、すこし心配しましたが、ちゃんと来ましたね。秋!

日曜日。気持ちのいい秋晴れです。


ラジオから流れるコーヒーのCMに、

みんな、夏の終わりと冬の始まりに気を取られて、
気づくと、秋はあっという間に終わってしまう。
だから、秋は自分から探しに行かないとダメなんだよ。

というセリフがありました。


実は私、冬生まれのくせに、とにかくめっぽう寒さに弱くて、
本気で「冬眠したい」と思うくらい、冬が苦手なんです。
先週、急に涼しくなった時、迷わず長袖2枚重ね着して、
それでも「寒い寒い!」と言いながら打ち合わせに行ったら、
齢50代、60代、70代の人たちが、みんなまだ半袖を着ていましてね・・・。
猛烈に反省しました。根性無さ過ぎるぞ!と。

秋って、本当にいい季節だとは思うのですが、
こんな私にとっては、地獄へのカウントダウンでもあります。
冬が近づいてると思うと、憂鬱で仕方が無いんですよ。ホントに・・・。

でも、そんな気分でこの気持ちのいい季節を過ごすのはもったいないですね。
今年は、いつも以上に意識して、秋を見つけることを楽しもうと思います。



今週、立川の現場が着工します。
一人暮らしをしている私の伯母が、思い切って建て替えを決心し、
私を含めた甥っ子姪っ子が総動員してつくる、伯母さんの終の棲家です。
"親戚一同の期待"というプレッシャーを背負いながら、粛々と設計を進めてきました。
今は亡き伯父さんに、天国で見守ってもらいながら、
竣工の日まで、楽しんでいこうと思います。


この秋、続々と着工する現場たちを見届けている間に、
大っ嫌いな冬も通り過ぎていくことでしょう。


あぁ・・・春が待ち遠しい・・・。


ほぼ終日、打ち合わせが続いた月曜日。

アトリエ朋の仕事は住宅がメインなのですが、
今日の打ち合わせは保育所。
東京都の認証保育所設立のお手伝いをしています。

学生時代のアルバイトを除けば、建築業界の事しか知らないわけですが、
つくづく設計の仕事がおもしろいと思うのは、
こうやって、時々、異業種の実情を垣間見れることです。

認証保育所を申請する為の要綱を読むと、
申請までの手続きも、認証後の手続きも、その仕事量は膨大。
保育士さんたちが、子供の保育をしながら、
これだけの事務仕事と向き合わなければならないなんて、
想像すらした事がありませんでした。

もちろん、大切な子供の命を預かる仕事ですから、
それ相応の規律が存在するのは当然でしょうが、
その骨格をつくる行政に、現場の声は届いていないんだなぁ・・・。
という印象はやはり否めません。
まぁ、これはどの業界も同じ事なのでしょうが。


自分の周りの友人知人に保育士の有資格者が多いせいか、
待機児童の多さ、保育所不足の問題に、
「どうしてなんだろう?なぜ増やせないんだろう?」
という疑問も抱いていたのですが、
『問題』には必ず『原因』があるのですね。

どんなに意欲のある保育所でも、認証を取る為には、
立地・施設・財務など、様々な条件をクリアしていかねばならず、
また、認証を取らずに保育所を運営していくのも、
外から見ている私達には想像できないほどのご苦労があるようです。
本当に大変なお仕事なんですね。


子供のいない私に、こんな事を言う資格は無いかもしれませんが、
やっぱり"子供手当て"より先にやるべき事があるんじゃないかな。
とは言え、簡単に間口を広げてしまえばそこには危険も潜むでしょうし、
少子化問題は、とても由々しき問題なのでしょう。


なんかこう、うまく言えないのですが、保育所に限らず、
それぞれの業界で、志を持った人達がそのフィールドで力を十分に発揮して、
その結果、周囲の人たちの不安が解消されるような好循環を生む社会を、
そんなに頑張らなくても作れるようになればいいのにね。
(ホントにうまく言えてないなぁ・・・(笑))



何はともあれ、いよいよ本格的に動き出したこのプロジェクト。
とても貴重な経験です。
長丁場になりますが、いろんな事を吸収していければと思っています。



国分寺駅のネオン看。
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駅長さん、球切れしてますよ!
お。タマが切れてるのが『玉』の字だ。ナイス♪


こんな風に、一部が球切れしたり外れたりして、
残念な事になってる看板は良く見かけますが、
過去、最高傑作だったのが練馬にある喫茶店の看板。

パーラー○○という看板なんだけど、
『パ』の丸と『ラ』の上の棒が消えてしまって、

ハーフー○○ 

超脱力系喫茶店になってました(笑)



多分、これを読んだらしばらく、
「ハーフー」という響きが頭から離れなくなる人がいると思います。
(過去にこの話をした人からの訴え多数ありなので(笑))

いっそのこと、イライラした時や落ち込んだ時に、
心を落ち着かせる呪文として使ってみるといいかもしれませんよ~。