円い箱 〜アトリエ朋便り 
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伯母の家、完成しました。

何もかもがイレギュラーだった今回の家づくり。
正直、最初から最後まですったもんだの連続でしたが(笑)、きっと愉快な想い出となるでしょう。

私や業者の甥っ子さん達みんなが、現場で、「おばさん。おばさん。」と言っていたので、
最後には、赤の他人の職人さん達まで、お施主さんの事を「おばさ~ん!」呼ぶようになり、
それがあまりにも自然だから、なんだかおかしくて・・・(笑)。
完全に『おばさん邸新築工事』になってましたね。

伯母の引越が落ち着いてから、生活臭ぷんぷんの写真を撮ってこようと思います。
とりあえず、こちら。
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ダイニングから眺めるリビングの天井。
天井高3.2m。とてもいい感じに仕上がりました。

開放的で日当たり抜群。
最高に気持ちのいいこの家で、
伯母のサードステージが幕を開けます。

おばさんに幸多かれ!と祈るばかりです。
そして、今日はHUGHOUSEの足場が外れましたYO♪
所用で現場に行けなかったのですが、
監督さんが「速報!」のタイトルで、携帯に写真を送ってくれました。

うん。かっこいい。大満足!

施主のYさん夫婦が究極の晴れ男&晴れ女だからか、ものすごく『青空に映える家』になりました。
お天気のいい日に写真を撮ってきてあらためてアップします。

こちらは完成まであと3週間。とってもいい家になりそうです。
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HUGHOUSE。
1階トイレの脇に設置した手洗コーナーは
こんな感じになりました。
杉の一枚板に直径30cmの手洗ボウル。
シンプルな構成ですが、なんともほんわかした空間です。

ここに付けるタオル掛け。
大袈裟なものはいらないけど、
ステンレスの既製品を付ける気にもなれなくて、
仕上表には「支給品」と書いておきました。

で、作っちゃいました。


6㎜の真鍮丸棒をくねくね曲げてつないだだけなのですが、とってもかわいらしく仕上がりました。
(写真より実物の方がずっといいですよ)
だいたいのイメージを伝えて、ジョイント部分のデザインはおまかせ。制作はウチの相方さん。

少し色を落ち着かせておいたけど、一年も経てば、さらにいい感じに黒ずんで、この空間にしっくりなじむ事でしょう。
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惜しむらくは、この手洗コーナー。Y家を訪れるお客様の動線からは死角にあるんですよね~(笑)。

でも、それでいいのです。
家族だけが使う場所というのは、とかく、安普請に仕上げてしまいがちだけど、
それって、やっぱりもったいないと思うんです。
自分達だけの為の空間をお気に入りの場所にする事で生まれる満足感。気持ちのゆとり。
そういうものを大事にしていきたいのであります。
誰の為でもない、自分達の為に建てる家なんですから。


ところで。余談ですが、相方さんに言われました。
私がデザインするものは、みんな、私の顔と同じ形になる...と。
リング部分が輪郭で、先っぽのマルが鼻だそうです。
(私の頭蓋骨が道端に落ちていても、すぐに私のものだと分かるそうですよ。
 丸だけで構成されてるからだそうですよ。失礼しちゃう。多少の凹凸はあるんですっ)

そんなわけで、Yさん。
ここで手を拭くたびに、私の顔を思い出していただければ幸いです!(笑)

                      *
おまけ。
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ちなみに、2階の洗面化粧台はこんな感じ。
こちらはこちらで、
とっても清潔感溢れる空間になりそうです。
イケてますよん♪
友人宅のリフォーム工事が始まりました。
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トータル12.5帖分のオープンスペース。子供部屋への改修です。
この、一見荒々しい(笑)空間がどんな部屋になりますか・・・。
工期は2週間。
春休み前に終了し、春休み中に新しい部屋で気持ちを整え、
長男くんの"中学生活スタートダッシュ"を目指します(ご主人談(笑))。
コーヒーメーカーにフィルターをセットし、粉を入れ、お水を注ぎ、スイッチオン。
ゴボゴボッ ゴボゴボッという音を聞きながら、しばし仕事に集中。
さて、コーヒー飲みましょう♪と思ったら・・・。なぜ? ポットが無い。
一瞬フリーズする。
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ポットをセットしないでコーヒーを落としてました。
文字通り、落としてました(笑)。
隣のティファールに飛び散ってるコーヒーがその証拠。

大丈夫か?わたし・・・。とても自分が心配です(笑)。


たまたま、パンチングの天板で、
たまたま、その下にタオルが置いてあったので、
タオルが全部吸収してくれて、被害は最小限。

さて、今日の私は、
運が良いのでしょうか?悪いのでしょうか??
地震発生からまる2日が経ちました。
自分自身もあの揺れを経験したのに、(あるいは経験したから・・・なのか?)
テレビの中の光景が現実のものと思えず、ただただ放心状態になります。

千葉のコンビナート火災が、国分寺の自宅からもはっきりと見え、本当に驚きました。
どれだけの火勢だったのか・・・。近くの人は本当に怖かったと思います。

津波や火災、そして町の崩壊を目の当たりにした、東北被災地の方達の恐怖を思うと、
私の想像など到底及びもしないでしょうが、本当に胸が締め付けられます。

被災された方達に、心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地に親戚や知り合いが居て、
連絡が取れずに不安な時間を過ごしてる方もたくさんいらっしゃる事と思います。
一日も早く、ひとりでも多くの人の無事が確認される事を願います。

こちらでは、軒並ガソリンが売り切れ、スーパーやコンビニからは食料が消えてしまい、
なんだか異様な光景です。
この地震をきっかけに、短期的にも長期的にも、いろんな事が変わっていくと思います。
そのひとつひとつを受け入れていく事が、とりあえず、今の自分に出来る、
たったひとつの復興への協力かもしれません。


OBのお客様たちは、みなさん怪我も無く無事だと分かり、一安心です。
現場からも「異常なし」の報告を受けています。
ただ、まだまだ余震も心配です。
どうか皆さん、今後も十分に御用心下さい。

このタイミングでお米を切らした我が家。米難民です。
焦らなかったと言えば嘘になるけど、もう、潔くあきらめましたよん。
そのうち落ち着くだろうから、とりあえず、今家に残ってる乾麺(ソーメンとか!)や粉物を、賞味期限を見ないことにして食いつなぐぞ!と、昨夜、決起いたしました(笑)
丈夫な胃腸を持ったこの体に感謝♪

昔読んだ、椎名誠さんの貧乏時代のエッセイの中に、「キャベツと玉ねぎさえあれば、人間なんとかなるものだ」と書いてあったのを思い出し、内心『それとはちょっと違うだろう・・・』と思いながらも、キャベツと玉ねぎはGET!
お肉が買えなくたってお米が無くたって、これで大丈夫。なんとかなるはず。多分(笑)。


それにしても、体というのは不思議なもので。
普段、夕方までお昼ごはんを食べられない事もあっても、空腹を感じる事はほとんど無いのですが、最近は、食べても食べてもいっつもお腹が空いてます(笑)
これは、危機察知能力なんでしょうかね?困ったものです。

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今朝、久しぶりに、コンビニでパンと出会いました。
このコッペパンシリーズがずらり!

前々から、好き嫌いは別にして、このコッペパンシリーズは菓子パン界の最高傑作だと思っていましたが、こういう時にそれが証明されるのですね。キミこそ正義の味方だ!!

ありがとう。ヤマザキパン。


さて。

避難生活を強いられてる方達は言わずもがなですが、原発の現場で命がけで作業をしている人、現地で救助活動をしている人、計画停電や食料不足で営業もままならないお店の人、混乱している鉄道の関係者の人、そして、その混乱している電車に乗って通勤している人。
いろんな事情や不安を抱えながら、みんなが本当に頑張っている姿が、連日、報道を通して目に入ってきます。
一方で、ガソリンスタンドに並ぶ車の列や、空っぽになった食料品の棚を見つめながら、ここ数日、「それでも人は生きてくしかないのだ」という言葉が頭の中を駆け巡っています。

この「がんばろう」というムードに水をさすような発言かもしれないけど、みんなが、家族の間だけでも、不安や弱音をちゃんと漏らせているといいなと思ってしまいます。
きっと膨大な時間がかかるであろう復興に、みんなが本気で協力していくためには、一人一人が健全である事が何より大事なはず。
被災地の人への思いや祈りだけは決して忘れずに、それぞれが今与えられてる環境の中で、のちのち息切れしない範囲で頑張って、たまには弱音も吐きながら、とにかく心も体も元気でいましょうね。

今日、たまたまあるところで出会い、たまたまちょっとお話しするきっかけがあった女性。

長い間、ご自身が持ち続けていた夢があり、
それがもしかしたら実現できるかもしれないと思えるタイミングを迎え、
具体的にその夢の実現に向けて動き出してる・・・。

と、初対面の私に、本当に明るい笑顔で話してくれました。

今、どこを向いても、「この先どうなっていくんだろう・・・」という不安を抱えた人ばかりで、
私自身も、正直なところ、少し気持ちが沈んでいたのですが、
こうやって、ちゃんと、明るい未来に目を向けている人がいる事が、本当に嬉しかったのです。

『希望』ってこういうことなんだ・・・って思いましたよ。
希望を持ってる人の存在が、他の人に希望を与えるんですね。
いわゆる連鎖反応。
『希望を持とうよ!』と無理矢理誰かと共有するものでは無いのかもしれません。


ご多分に漏れず、建築業界も、この先の問題は山積しています。
本当に、「この先どうなっていくんだろう・・・」と不安になることばかりが押し寄せてきています。
でも、「どうなるんだろう」と案ずるより、
「どうなって欲しいか」に向けて具体的に動いていくしかないんですよね、きっと。
何を心配しても、最後は、なるようにしかならないんだし・・・(笑)。

この震災を受け、多くの人が「自分に何ができるだろう」と自問していたり、
「ひとりひとりの小さな力を大きな力に」と叫ばれたりしていますが、
あ、こういうことか。と、妙にストンと腑に落ちました。

彼女に出会えたことに、本当に感謝です。




親しい友人達の子供の中で、一番最初にこの世に誕生したのがMちゃん。
北海道に住んでいるので、そうそうしょっちゅう会っているわけではないけど、
なぜか、「あやちゃん、あやちゃん」と、とても慕ってくれていて、
私にとっては、姪っ子というより、歳の離れた妹のような存在(図々しいですか?(笑))です。

そのMちゃん、15歳の春を迎えます。
先週、無事に第一志望の高校に合格したと連絡がありました。
おめでとう。良かった良かった。よく頑張りました。

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試験の前に、応援メッセージと一緒にお守りを送ったら、すぐに手紙をくれました。
その文面はいかにも中3の女の子らしく、かわいらしい内容なのですが、それよりも、便箋の裏に書き添えられたこの一言に、キュンとなってしまいました。

もしかしたら、今まで言われてきた中で、いちばん嬉しい「ありがとう」かもしれません。

静岡でソメイヨシノが開花したとニュースで聞きました。暦の上だけでなく、本当の春がやってきますね。
昭島・HUGHOUSE。
本日完了検査を終え、無事に竣工となりました。

居住空間の気持ちよさに加え、ウォークインクローゼット・書斎&書庫・家事スペース・バックヤード...といったスペースの位置や広さ、そして何より動線が魅力的な「プラスαが充実した家」となっています。

直前のお知らせになってしまいましたが、お客様のご好意により、3月27日(日)に現場見学会をさせていただく事となりました。ご興味がありましたら、上部『Contact』をクリックし、メールフォームよりお申し込み下さい。折り返し、こちらから詳しいご案内を送らせていただきます。

楽しい家ですよ!お待ちしています。
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